薬屋のひとりごとの肉刑とは?羅門が受けた罰を解説【ネタバレ】

『薬屋のひとりごと』の肉刑とは、身体の一部を傷つける刑罰のこと。羅門(ルォメン)が受けたのは、片膝の骨を取られる罰です。宦官になるための去勢とは、同じ出来事としてまとめないほうが正確です。

『ハテナのつづき』のナギです。名前だけでは、どんな罰なのか想像しにくいですよね。この記事では肉刑の読み方と意味、羅門が受けた処罰、その背景を整理します。羅門の過去と阿多妃に関わる事件の一部に触れるネタバレがあります。

目次

肉刑とは?読み方と意味から

肉刑は「にくけい」、または「にっけい」と読みます。辞書では肉体に科す刑罰、とくに身体の一部を傷つける刑罰を指す言葉です。『薬屋のひとりごと』だけで使われる造語ではなく、歴史上の刑罰を説明する際にも登場します。

ひとつの決まった処置の名前ではない、というのが最初のポイント。辞書には刑罰としての入れ墨、鼻切り、足切り、宮刑などが例として挙がっています。そのため「肉刑を受けた」と聞いただけでは、どの部位に何をされたかまでは決まりません。

羅門の話でこの言葉が出てくると、肉刑そのものが膝の骨を取る刑の名前に思えますよね。でも、膝の処罰は肉刑に含まれる一例です。言葉の広い意味と、その人物が実際に受けた罰をつなぐと、ここはすっきりします。読み方が二つ載っていても、別の種類の刑を指すわけではありません。

言葉ここでの意味
肉刑身体の一部を傷つける刑罰の総称
羅門の肉刑片膝の骨を取られた処罰
宮刑肉刑の一種で、男性の場合は去勢する刑
宦官宮廷に仕える去勢された男性を指す呼び名

羅門は何をされた?片膝の骨を取られている

猫猫が「おやじどの」と呼ぶ羅門は、かつて後宮で働いていた医官です。作者が公開しているWeb版の「登場人物紹介」では、元後宮医官の宦官であり、肉刑によって片膝の骨がない人物として説明されています。

Web版「32 蜂蜜その四」にも、後宮から追放される際の処罰として、片膝の骨を抜かれたことが記されています。単なるけがや年齢による膝の不調ではなく、罰として身体を傷つけられた過去がある、という設定です。追放という身の上の変化に、身体への処罰が重なっています。

ただし、確認した記述を超えて「右膝だった」「この器具を使った」などと具体化するのは避けたいところ。骨の処置を細かく想像しなくても、身体に残る重い罰を受けたことは伝わります。記事では痛々しさを膨らませずに扱います。

なぜ罰を受けたのかは、赤子の死と関わる

羅門の処罰には、過去に後宮で起きた出産や赤子の死が関わっています。Web版「蜂蜜その四」では、阿多妃の子が亡くなったことに続いて、出産時の処置も含む失態を理由に羅門が追放された経緯が語られます。

ここで気をつけたいのは、罰を受けた人物と、死の直接の原因を作った人物を同じだと考えないこと。物語は赤子の死因について、羅門の医療行為とは別の事情を明かします。「羅門が故意に子を殺したため」と説明するのは不正確です。罰の説明だけ読んでいると、事件の因果関係を取り違えかねません。

医官としてその場にいた人が責任を問われることと、本当の原因がどこにあったかは別なんですね。わたしは、この食い違いが羅門の過去を読むうえで大事だと感じます。処罰の重さだけから、本人の悪意や過失の程度は決められません。

この記事で触れる範囲

羅門の処罰内容と、その背景に赤子の死があることまで。出生に関わる重要な秘密や、事件の細かな種明かしには踏み込まない

肉刑・宮刑・去勢・宦官はどう違う?

「元医官の宦官で、肉刑を受けた」。この情報が並ぶと、羅門は罰で去勢されて宦官になったのか、と考えたくなります。ただ、今回確認した羅門の肉刑の説明は膝についてです。宦官であることと、膝への処罰を混ぜないようにしましょう。

宮刑は肉刑の一種で、男性の場合は去勢を行う刑罰です。対して去勢は身体に行う処置を表す言葉なので、それだけで処罰だったとは決まりません。宦官は人や役割を表す呼び名であり、刑罰名ではありません。「何をされたか」と「どんな立場の人か」が、別々の言葉になっています。

つまり、肉刑と宮刑には「大きなくくりと、その一種」という関係があります。一方、宦官と宮刑は同義語ではないんです。この違いが分かれば、人物紹介に宦官とあっても、どんな罪で罰を受けたかを勝手に補わずに読めます。

気になる言葉何を表す?混同しやすい点
肉刑刑罰のくくりすべてが去勢ではない
宮刑具体的な刑罰の一種男性への去勢を伴う
去勢身体への処置言葉だけでは刑罰かどうか不明
宦官宮廷に仕える人の呼称その人の処罰歴までは示さない

実際の歴史にもあるけれど、制度は一様ではない

肉刑は架空の怖い言葉ではなく、実際の歴史にも見られます。中国の古い刑罰には、入れ墨、鼻や足を傷つける刑、宮刑などがありました。身体に罰の痕跡を残す点が、単に一定期間その場に閉じ込める罰とは異なります。

ただ、「昔の中国では、いつでも同じ肉刑が行われていた」とまとめるのは大ざっぱすぎます。漢の文帝による刑罰改革など、制度は変化しました。廃止や置き換えの経緯があり、ひとつの説明を全時代へそのまま広げることはできません。刑の名前が出たことだけで、物語の年代まで決めるのも早計です。

歴史上の用語が分かると作品の理解は助かりますが、それを理由に作中の罰を特定の王朝の法律と一対一で結びつける必要はありません。ここでは語義の背景を知るところまで。羅門に何が起きたかは、作品の記述を基準にします。

歴史上の例概要
入れ墨の刑刑罰として身体に印を残す
鼻切り・足切り身体の一部を損なう
宮刑男性の場合、去勢を行う

原作の何話?アニメの話数とは別に見る

処罰の記述そのものをたどるなら、この記事で確認したのは作者公開のWeb版です。「32 蜂蜜その四」では過去の事件と羅門の処罰が語られ、その後の「登場人物紹介」にも、膝についての設定が簡潔に載っています。

この「32」を、そのままアニメ第32話の意味で受け取らないでください。Web小説の見出し番号とアニメの話数は別のものです。同様に、Web版の番号から書籍小説のページや、漫画の巻数を計算で割り出すこともできません。

アニメや漫画から調べに来た場合、同じ出来事でも場面の区切り方が違うことがあります。読み返す先を間違えないため、この記事では確認できた媒体名と章題をセットで示します。未確認の巻・話数を並べるより、そのほうが確実です。とくに検索結果の数字だけを見ていると、媒体の違いを見落としがちです。

羅門の過去は、罰の怖さだけでは終わらない

膝の骨を取られたと分かると、その残酷さに意識が向きますよね。ただ、人物紹介の羅門は、罰を受けた元医官であると同時に、猫猫へ薬を教えた先生でもあります。彼を理解する手がかりは、受けた罰だけではありません。

わたしが引っかかるのは、処罰というひとことで人の評価まで決まってしまいそうになることです。責任を問われた経緯と、医官としての知識、猫猫との関係はそれぞれに読む必要があります。厳しい罰の存在が、その判断を正しくしてくれるわけではありません。

意味だけ知りたかった方は「肉刑は身体を傷つける刑罰、羅門の場合は片膝の骨」と覚えれば十分です。もう少し気になるなら、Web版の該当章で猫猫が何を説明しているかへ進んでみてください。言葉と人物の過去が、そこでつながります。

ナギ

罰の名前が分かると、その人が背負った事情にも目が向きます

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この記事を書いている人

「ハテナのつづき」を運営・編集するナギです。気になる、気になる・・・そんな疑問をきっかけに、公式の案内や資料を確認しています。大切にしているのは、まず答えがわかり、その理由と次にできることまで見つかる記事。筆名とイラストで活動しています。

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