『薬屋のひとりごと』の梅梅は「メイメイ」と読みます。花街の高級妓楼・緑青館(ろくしょうかん)の三姫の一人で、幼いころの猫猫(マオマオ)を知る姉のような存在です。アニメの声を担当するのは潘めぐみ(はん・めぐみ)さんです。
『ハテナのつづき』のナギです。梅梅が気になったら、猫猫を送り出す第13話と、緑青館である扉を開ける第24話を思い出してみてください。この記事の後半では、アニメ第1期終盤の鳳仙と羅漢の身請けの結末まで触れます。
梅梅はどんな人?緑青館の三姫の一人
梅梅がいる緑青館は、猫猫が育った花街にある高級妓楼です。三姫と呼ばれるのは梅梅、白鈴(パイリン)、女華(ジョカ)の三人。後宮にも華やかな女性たちが登場する作品ですが、三姫という呼び名は花街で名を知られた三人を指します。
梅梅の得意なものは歌、囲碁、象棋。象棋(シャンチー)は中国の将棋にあたる盤上遊戯です。盤を挟んで客と向き合う姿を思い浮かべると、梅梅の人気には、相手を楽しませる芸と頭の回転の速さがあることが分かります。
白鈴は舞が得意で、三姫の中では最年長。女華は才女で三姫の中では最年少です。三人が一緒に出てきて名前が混ざったときは、梅梅なら「歌と盤上遊戯」と覚えると人物像が浮かびます。囲碁は、梅梅の昔を知る手がかりにもなります。
猫猫が「梅梅小姐」と呼ぶのはなぜ?
猫猫は梅梅を「梅梅小姐」と呼びます。アニメの人物解説では「めいめいねえちゃん」と読まれる呼び方です。梅梅たち三姫や緑青館を切り盛りするやり手婆は、幼いころの猫猫の面倒を見てきました。猫猫にとって、子ども時代を知る身近な大人たちです。
その距離感が伝わるのが、第1期第13話「外廷勤務」です。猫猫が再び宮廷へ向かうとき、梅梅は化粧品など身の回りの品を持たせます。働き先へ出ていく猫猫に、花街で暮らしを見てきた人らしい世話の焼き方をするんですよね。
宮廷では、猫猫の薬の知識や観察力が頼りにされます。緑青館に戻ると、今度は猫猫が気にかけてもらう側になる。わたしには、梅梅との場面があるおかげで、いつも自分で考えて動く猫猫にも、甘えられる場所があったと感じられます。
梅梅の年齢は?アニメで分かる手がかり
梅梅は何歳なのか。アニメ第1期の人物解説で手がかりにされているのは、第13話で猫猫が、梅梅は妓女として引退を考える年ごろだと語る場面です。そこから、配信元のメディアでは20代後半から30代前半くらいと見ています。
ここで猫猫が話しているのは、緑青館で働く妓女としての年ごろです。誕生日や何歳という数字が示される場面ではないので、アニメ第1期の梅梅を紹介するなら「30歳前後とみられる」と幅を残すのが自然です。
年齢が話題に上るのは、花街で働く女性にとって、この先どこでどう暮らすかが身近な問題だからでもあります。猫猫が梅梅のこれからに目を向けていると考えると、第24話で誰が緑青館を出ることになるかにも、もう一つ気になる点が生まれます。
梅梅の声優は潘めぐみさん
潘めぐみさんは、『HUNTER×HUNTER』のゴン=フリークスや、『【推しの子】』の有馬かなを演じる声優です。『ハピネスチャージプリキュア!』では、白雪ひめ/キュアプリンセスの声も担当しています。
梅梅の声が気になったなら、第13話の猫猫を送り出す場面から入ると、その親しさが伝わりやすいです。第24話では、同じ梅梅が、自分の今後にも関わる話をしながら羅漢を迎えます。相手が変わったときの話し方にも耳を向けたくなります。
【第1期ネタバレ】鳳仙と羅漢を昔から知っていた
梅梅は妓女の見習いをしていたころ、猫猫の実母・鳳仙(フォンシェン)についていました。この見習いを作中では「禿(かむろ)」と呼びます。第1期第23話「鳳仙花と片喰」では、梅梅がまだ見習いだった時期の様子が描かれます。
鳳仙のところには、猫猫の実父・羅漢(ラカン)が囲碁や象棋の相手をしに通っていました。梅梅もそのころに羅漢から囲碁を教わっています。歌や盤上遊戯が得意な三姫として先に梅梅を知っていると、仕事で生かしている芸に昔のつながりが重なります。
鳳仙と羅漢が離れ離れになったあとも、梅梅は緑青館で羅漢に以前と変わらない態度で接します。羅漢のことを猫猫の父として知り、鳳仙についていたころの彼も覚えている。第24話で梅梅があの場にいる意味は、三人が顔なじみだったと分かると見えてきます。
第24話で身請けされたのは梅梅?鳳仙?
羅漢が身請けしたのは鳳仙です。第1期最終話の第24話「壬氏と猫猫」で、猫猫との勝負に負けた羅漢は緑青館の妓女を身請けすることになります。作中での身請けは、代金を支払って妓女を店から引き取ることです。
羅漢は初め、なじみの梅梅を選ぼうとします。そのとき梅梅が扉を開けると、離れから鳳仙の歌が届きます。鳳仙が亡くなったと思っていた羅漢は、その歌声で彼女が生きていると気づき、鳳仙を身請けすることにします。
この場面で梅梅にできたことは、羅漢に選ぶための手がかりを渡すことでした。鳳仙が生きていると知らないまま決まりかけた話を、本人の歌声が届くところまで戻す。わたしは、その小さな動きに、長い付き合いのある二人への梅梅の気遣いを感じます。
ナギ鳳仙の歌が届いたあと、梅梅の表情にも目を向けたい場面です
梅梅は羅漢を好きだったの?
羅漢に特別な気持ちがあった、と読める場面です。梅梅は、自分が選ばれそうになったところで、羅漢が鳳仙のことを知るきっかけを作りました。自分が迎えられたらどうなるかを考える余地があった場面で、梅梅のしたことには迷いも感じられます。
鳳仙の身請けが決まったあと、梅梅はやり手婆のそばで泣き崩れます。羅漢への好意を考えるなら、この涙は手がかりの一つ。ただ、昔から鳳仙を知っていた梅梅ですから、もっと早く二人が会えていたらという悔しさも、そこに重なって見えます。
猫猫も、梅梅を送り出したかったという思いを胸の内で語ります。猫猫が梅梅にどう暮らしてほしかったかは想像の余地がありますが、再会した二人のそばに、梅梅の行く先を案じる猫猫もいる。この話が心に残るのは、そこにも目が向くからです。
梅梅の場面を見返すなら何話?
緑青館での梅梅を知りたいなら、まず第8話「麦稈(ばっかん)」。花街に戻った猫猫が、風呂で梅梅と顔を合わせます。猫猫との距離感がよく伝わるのは、宮廷へ向かう猫猫に身の回りのものを持たせる第13話「外廷勤務」です。
第23話から第24話は続けて見ると、梅梅が誰を知っていて、何をしたのかがつながります。第23話は見習い時代の梅梅と鳳仙、羅漢の関係。第24話では、昔の二人を知る梅梅が、身請けの場で歌が届くきっかけを作ります。
| 知りたいこと | 第1期の話数 | 目を向けたい場面 |
|---|---|---|
| 花街にいる梅梅 | 第8話 | 緑青館の風呂で、花街へ帰ってきた猫猫と顔を合わせる |
| 猫猫との距離感 | 第13話 | 宮廷へ向かう猫猫に化粧品など身の回りの品を持たせる |
| 鳳仙と梅梅の昔 | 第23話 | 梅梅が鳳仙についていた見習い時代と、羅漢との接点が描かれる |
| 羅漢の身請け | 第24話 | 離れにいた鳳仙の歌が羅漢に届き、身請けの相手が決まる |
もう一度見るなら、わたしは第13話を先に見たいです。宮廷へ行く猫猫に梅梅がどんなふうに手を貸したか。その場面を思い出してから第24話へ進むと、今度は猫猫のほうが梅梅を送り出したかったと考える気持ちにも、少し長く耳を傾けられます。





