『薬屋のひとりごと』の原作小説は、日向夏さんが執筆し、しのとうこさんがイラストを担当するヒーロー文庫の作品です。2026年10月25日に確認した出版社の案内では、本編は16巻まで刊行されています。初めて読むなら、文庫版の1巻から始めるのがおすすめです。
『ハテナのつづき』のナギです。小説を探したのに、漫画やWeb版も出てきて「どれを読めばいいの?」となりますよね。この記事では、巻数、読む順番、無料で読めるWeb版との違いを整理します。事件の答えや登場人物の正体など、物語の核心には触れません。
『薬屋のひとりごと』の小説はどれ?
書店や電子書籍ストアで探すときの目印は、レーベル名の「ヒーロー文庫」です。著者は日向夏さん、イラストはしのとうこさん。発行元はイマジカインフォスです。同じ作品名の漫画もあるので、表紙の絵だけで判断すると迷いやすいんですよね。
物語の主人公は、花街で薬師をしていた少女・猫猫(マオマオ)。後宮で下働きをすることになった彼女が、薬や毒の知識と好奇心をきっかけに事件へ関わっていくミステリーです。壬氏(ジンシ)らとの出会いが、その暮らしを変えていきます。
小説というと、アニメや漫画を文章にした本だと思うかもしれません。でも、この作品で原作にあたるのは小説です。映像や絵で知った場面を、文章を追いながら自分のペースでたどりたい。そんな入り方もできるのが、原作を選ぶ楽しさだと思います。
本編は何巻まで?漫画の巻数とは別です
2026年10月25日の確認では、出版社のシリーズ一覧は1〜16巻を掲載しています。さらに、2026年10月22日付の出版社発表にも、本編小説は16巻まで発売中との説明がありました。16巻の発売日は2025年5月30日です。
検索で「17巻」を見かけると、小説にも続きが出ていると思いますよね。ただ、スクウェア・エニックスの漫画版には2026年7月24日発売の17巻があります。作品名と数字だけでは、どの本なのか決まりません。出版社名まで見ると区別できます。
本編小説17巻の発売日は、今回確認した公式情報では確認できませんでした。過去の刊行間隔から日付を予想するより、正式な書誌情報が出るのを待ちたいところです。また、12月発売予定の『亡妃の秘宝』は、17巻として案内された本ではありません。
| 本の種類 | 見分ける目印 | 巻数を見るときの注意 |
|---|---|---|
| 原作小説 | ヒーロー文庫/日向夏 | 本編は16巻まで刊行と確認 |
| 漫画版 | ビッグガンガン/ねこクラゲ | 漫画独自の巻数で、小説と一致しない |
| 別の漫画版 | 猫猫の後宮謎解き手帳/倉田三ノ路 | こちらも原作小説とは別の巻数 |
| 新作小説 | 亡妃の秘宝という副題 | 本編の17巻という案内ではない |
Web版は無料で読めるけれど、文庫と同じ?
『薬屋のひとりごと』は、小説投稿サイト「小説家になろう」でも公開されています。作者名は日向夏さん、作品を特定するNコードは「N9636X」です。無料で作品に触れたいなら、この作者本人の掲載ページが入り口になります。
ただし、Web版をそのまま文庫の代わりと考えるのは少し注意が必要です。作者の作品情報には、文庫版1巻がレイブックス版1巻をもとに加筆修正されたことが明記されています。少なくとも、版の違いを無視して同一の本文とは扱えません。
Web版の第何話が文庫の何ページに当たる、と数字だけで対応させるのも避けたいところ。文庫を読み進めたい人は文庫の巻順で、Web連載を楽しみたい人は掲載順で読むのが自然です。無料で読めることと、市販本の全巻が無料になることは別なんですね。
読む順番は1巻から。古い版を先に探さなくて大丈夫
これから原作小説をそろえるなら、ヒーロー文庫の1巻、2巻、3巻という刊行順で進めれば大丈夫です。1巻の商品名は、数字の「1」が付かず『薬屋のひとりごと』と表示される場合があります。続刊と並べたときに、ここで少し迷うかもしれません。
古いレイブックス版の存在を知ると、「そちらを読まないと始められない?」とも思いますよね。でも、文庫版1巻は旧版をもとに加筆修正されています。文庫シリーズの入り口として選べるので、旧版を事前の必読本として探す必要はありません。
アニメや漫画の続きから入りたい場合は、読了・視聴した最後の出来事と小説の収録内容の照合が必要です。「アニメの第何話まで見たか」「どちらの漫画を何巻まで読んだか」で出発点が変わります。迷うなら1巻から、という勧め方にはその理由もあります。
ナギ続きの巻を急いで当てるより、最初の1冊で文章との相性を見るのもいいですね
漫画が2種類あっても、小説を2周するわけではありません
漫画版は大きく2系統あります。スクウェア・エニックスの『薬屋のひとりごと』は、作画がねこクラゲさん、構成が七緒一綺さん。小学館の『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』は、作画が倉田三ノ路さんです。どちらも日向夏さんの小説を原作とします。
「違う題名なら、前編と後編?」と思いそうですが、2種類を順番につないで読む構成ではありません。また、漫画の5巻から小説の6巻へ進めば続きになる、という対応でもありません。同じ巻数でも、物語のどこまで収録しているかは別の話です。
小説を買うつもりだったのに漫画が届いた、という行き違いは避けたいですよね。商品ページの「著者・作画・レーベル」で、小説と漫画を見分けられます。すでに漫画を持っているなら、その奥付の名前が、自分が読んでいる版を確かめる手がかりになります。
『亡妃の秘宝』は本編17巻とは分けて考えよう
2026年10月22日、出版社は『小説薬屋のひとりごと亡妃の秘宝』を2026年12月9日に発売予定と発表しました。日向夏さんが劇場用に書き下ろしたプロットをもとに、作者自身が小説化する新作です。本編の番号付き続刊とは異なる題名で案内されています。
発表によると、劇場版に収まりきらなかったエピソードも収録されます。映画の公開予定日は2026年12月11日。小説の方が2日早い予定なので、文章で知るか、映画を見てから読むかで楽しむ順番も変わります。どちらが正解、と決める必要はありません。
ただ、初めて作品に触れる人は、本編1巻と同じ入り口だとは考えない方がよさそうです。新作の公式あらすじにも、本編で段階的に知りたい人物設定が含まれています。ネタバレを避けたい人は、新刊紹介の詳しいあらすじを開く前にも少し気を付けたいですね。
最初の1冊はヒーロー文庫の試し読みから
わたしが最初にすすめたいのは、ヒーロー文庫1巻の商品ページから試し読みを開くことです。いきなり全巻をそろえず、文章の調子や、人物名を追う感覚が自分に合うかを見る。そのくらいの小さな始め方なら、巻数の多さにも身構えずに済みます。
紙か電子かで迷ったら、続けやすい方で大丈夫。ただし、購入前には「小説」「ヒーロー文庫」「日向夏」の表示を確かめます。特装版にはドラマCDやシナリオ集などが付くものもあり、通常版とは価格や付属物が違うので、安さだけで比べないのがよさそうです。
無料で雰囲気を知りたいなら作者公開のWeb版、書籍のシリーズとして読み始めたいなら文庫1巻。この記事でまず勧めるのは後者です。猫猫の物語を文章で楽しめそうか、試し読みの冒頭から確かめてみてください。続きの巻を決めるのは、そのあとでも遅くありません。





