ドコモやdポイントクラブの名前で「USJキャンペーンに当選」と届き、チケット発券のために個人情報を求められたら、メールから手続きを進めないでください。NTTドコモが2026年10月27日、この手口の偽メール・偽サイトに注意を呼びかけています。
『ハテナのつづき』のナギです。当選は本当?と迷う場面ですが、実在するUSJ関連キャンペーンと偽の発券案内を混同しないことがポイントです。2026年10月29日に確認した公式情報をもとに、確認方法と操作後の対処を整理します。
ドコモが注意を呼びかけたのは、どんなメール?
2026年10月27日、NTTドコモは、dポイントクラブをかたるUSJキャンペーンの偽メールについて発表しました。当選したと伝え、チケットを発券するためのサイトへ進ませて、個人情報を入力させる手口です。
当選の知らせなら、つい受け取り方を知りたくなりますよね。でも、ドコモは発表時点で、このような発券手続きを求める企画は実施していないと説明しています。届いたボタンから手続きを続けないことが大切です。
なお、発表には正確なメール件名や差出人アドレス、入力欄の詳しい内容は載っていません。特定の件名だけを探して、一致しなければ安全と考えるのは避けたいところ。同じ手口でも表現が違う可能性があります。
本物のUSJキャンペーンもあるから、迷いやすい
「ドコモとUSJの企画そのものがないの?」。ここは誤解しやすいところです。2026年10月29日の確認では、d払い・dカードを使う、USJ25周年の一部エリア貸切イベント招待キャンペーンは実在しています。
その公式ページには、対象期間やエントリー条件に加え、家族賞・ペア賞はdアカウントに登録した住所へ配送することが書かれています。メールからチケット発券サイトへ誘導する今回の手口とは、受け取り方が違うんです。
ただし、この配送方法を過去や別のUSJ企画すべてに当てはめることはできません。応募した覚えがある人も、応募時に利用した公式ページから、その企画固有の当選発表・受取方法と照らし合わせてください。
差出人の名前より、メールから離れて確かめる
差出人にdポイントクラブと表示され、USJの名前やロゴが見えたら、本物らしく感じるものです。ただ、企業名や見慣れた画像が載っているだけでは確認になりません。わたしなら、その画面で真偽を決めるのをいったんやめます。
普段使っている公式アプリを自分で開くか、以前から使っている公式サイトのブックマークへ移動します。そこからキャンペーンの案内を探し、応募した企画名、開催日、当選者への連絡方法、受け取り手順を見比べましょう。
メールに書かれた問い合わせ先へ返信したり、記載された番号へ電話したりすると、相手の用意した窓口につながるおそれがあります。確認するつもりで同じ相手に戻らないよう、問い合わせ先も公式サイトから探します。
まだ押していないなら、発券も返信も止めて大丈夫
当選を知らせるメールを受け取っただけなら、そこから情報を入力する必要はありません。本文のボタンだけでなく、ログインや問い合わせ、配信停止と書かれたリンクも使わず、利用中のメールアプリで迷惑メール報告を検討します。
応募した記憶があいまいなときも、メールの勢いに合わせて思い出そうとしなくて大丈夫。別に開いた公式案内で条件を確かめ、判断できなければドコモの公式問い合わせ先へ。期限が書かれていても、それ自体は正規の当選の証拠になりません。
リンクを開いたら、何をしたかで対応が変わる
「もう押してしまった」。そんなときは、画面を閉じて、その先の操作を止めます。リンクを開いただけで、必ずパスワードが盗まれた、端末が感染したと決まるわけではありません。何を入力し、何を許可したかが対応の分かれ目です。
ドコモは、怪しいサイトを開いた場合、閉じたうえで念のため閲覧履歴やCookie情報を削除するよう案内しています。ただし、それで入力済みの情報が取り戻せるわけではありません。入力やアプリ導入もしたなら、別の対応が必要です。
| どこまで操作した? | 先にすること |
|---|---|
| メールを受信しただけ | リンクを使わず、必要なら公式経路で確認 |
| サイトを開いた | 画面を閉じ、入力・許可・導入の有無を整理 |
| IDやパスワードを入力 | 公式経路で変更し、利用履歴も確認 |
| カード・口座情報を入力 | カード会社・金融機関へ連絡 |
| アプリを導入した | 端末に合った不正アプリ対処を実施 |
ID・パスワードやカード情報を入れてしまったら
dアカウントのIDやパスワードを入力した場合は、メール経由ではなく公式のdアカウント管理から変更します。同じパスワードを別のサービスでも使っているなら、そちらも変更を。認証コードまで入力した場合は、その点も相談時に伝えてください。
パスワード変更だけで終えず、利用履歴、登録された連絡先や配送先、信頼済み端末などに心当たりのない変更がないかを調べます。d払い・dカード等の明細も対象です。ログインできなくなっているなら、公式窓口へ相談を急ぎます。
カード番号や口座情報、暗証番号を入力した場合は、該当するカード会社・金融機関へ連絡します。請求が出るまで待たず、入力内容と時刻を伝えて対応を相談しましょう。氏名や住所だけの場合も、続いて届く不審な連絡には注意が必要です。
アプリの導入や通知の許可までした場合は?
チケットのためと言われても、身元が確かめられないアプリや構成プロファイルを入れないでください。これは一般的な追加対策です。今回のUSJ偽メールについて、アプリの導入要求まであったとドコモが発表したわけではありません。
もし導入したなら、ページを閉じるだけでは対応が足りません。Androidで不審なアプリを入れた場合、ドコモはセキュリティスキャンと不正アプリの削除を案内しています。端末に合う公式手順を使い、不明なら契約先などへ相談します。
通知だけを許可した場合は、ブラウザーの設定から、そのサイトへの通知許可を取り消します。届いた警告通知を押して新しい対策アプリを入れるのは避けましょう。仕事用の端末なら、操作した内容を管理担当者にも伝えてください。
困ったときの相談先と、残しておきたい情報
被害が心配なときは、何をしたかを説明できるだけでも相談が進みます。受信した日時、入力した情報の種類、支払いの有無をメモし、必要に応じてメール原文や画面を保存します。確認のために怪しいリンクを開き直す必要はありません。
ドコモの「お問い合わせ・ご相談窓口」には、d払い・dカードなどサービス別の連絡先があります。消費生活の相談は消費者ホットライン188へ。金銭被害が出た場合は、カード会社や金融機関への連絡に加え、警察へも相談してください。
情報提供と被害相談は役割が違います。ドコモメール宛ての迷惑メールは同社の報告手順、他社のメールなら利用サービスの機能を利用できます。フィッシング対策協議会でも情報を受け付けていますが、報告だけで利用停止などが済むわけではありません。
当選を逃すかも、と思ったら一度画面を閉じる
うれしい知らせを疑うのは、少し残念な気持ちになりますよね。けれど、確認のために手を止めることはできます。今回の発表で覚えておきたいのは、dポイントクラブをかたり、USJのチケット発券を理由に個人情報を求める手口です。
本物のキャンペーンが存在することと、手元のメールが本物であることは別々の話。迷ったら、メールを閉じて普段の公式アプリやサイトを自分で開く。そのひと手間を、当選をあきらめる判断ではなく、安全に確かめる入口にしてください。
ナギ「当たったかどうか」と「どこから確かめるか」を切り離すと、焦らず動けます





