マイナンバーカードをスマホに入れたら、もうプラスチックのカードを持ち歩かなくていい?答えは、iPhoneもAndroidも対応していますが、実物のカードが必要な場面はまだあります。2026年10月20日にはAndroid版も新しくなり、スマホでできることが増えました。
『ハテナのつづき』のナギです。スマホに登録できると聞くと便利そうですが、どんな機種でも使えるのか、大阪市の手続きでも使えるのか、気になりますよね。2026年10月21日時点のデジタル庁と大阪市の公式情報をもとに、登録方法から注意点まで整理しました。
マイナンバーカードはスマホに入れられる?
スマートフォンのマイナンバーカードは、実物のマイナンバーカードの機能を対応スマホに追加して使う仕組みです。マイナポータルへのログイン、行政手続き、対応するサービスでの本人確認などに利用できます。スマホへの追加は無料です。
以前はAndroidの電子証明書サービスとiPhoneのマイナンバーカードで仕組みに違いがありました。2026年10月20日からはAndroidも新しい仕組みに刷新され、対応機種では氏名や住所などを使った本人確認の機能が加わりました。
ただし、すべての施設やサービスがスマホ版に対応しているわけではありません。スマホに登録しても実物のカードは保管し、必要な外出には持参するという考え方が安心です。
iPhoneとAndroid、何が違うの?
iPhoneでは2025年6月24日にサービスが始まり、Appleウォレットにマイナンバーカードを追加できるようになりました。Androidは2023年から電子証明書の搭載に対応し、2026年10月20日にGoogle ウォレットを使う新しいサービスへ移行しました。
名前だけ見ると同じように思えますが、Androidには端末によって利用できる機能が限定される場合があります。わたしが特に気になったのはここ。スマホが対応していることと、すべての本人確認機能が使えることは同じではありません。
| 比較項目 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| ウォレット | Appleウォレット | Google ウォレット |
| 追加に使うアプリ | マイナアプリ | マイナアプリ |
| 本人情報を使った確認 | 対応サービスで利用可能 | 対応機種で利用可能 |
| 機種による制限 | 対応iPhoneとOSの条件あり | 対応機種と機能限定の区別あり |
| 実物カード | 必要な場面あり | 必要な場面あり |
自分のスマホは対応している?
iPhoneは、iPhone XS以降でiOS 18.5以上を搭載した機種が対象です。機種名だけでなく、ソフトウェアのバージョンも条件に含まれます。iPhoneの「設定」から「一般」「情報」を開くと、機種名やiOSのバージョンを調べられます。
Androidは少し複雑です。対応端末かどうかに加え、氏名や住所などを使う属性証明機能に対応するかが重要になります。新しいAndroidのマイナンバーカードには、通常のカードと「機能限定」のカードがあり、使える場所が異なります。
機能限定かどうかは、登録後にマイナアプリの「カード」画面、またはGoogle ウォレットの表示で確認できます。対応機種については、デジタル庁の最新一覧で型番まで調べるのが確実です。
スマホへの登録は何を用意する?
登録前に必要なものをそろえましょう。新しくスマホにマイナンバーカードを追加するには、対応スマホだけではなく、実物のカードとカードに設定した暗証番号などが必要です。マイナンバーの12桁の数字だけでは登録できません。
ここは少し迷いやすいところです。数字4桁の暗証番号には複数の種類があります。スマホへの追加で案内される「券面事項入力補助用暗証番号」と、コンビニ交付などで使う「利用者証明用電子証明書」の暗証番号は、用途が違います。
- 対応するiPhoneまたはAndroidスマホ
- 最新のマイナアプリ
- 実物のマイナンバーカード
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)
- 署名用パスワード(英数字6~16文字)
iPhoneに追加する手順
iPhoneでは、マイナアプリを使って本人確認を行い、Appleウォレットにカードを追加します。2026年8月25日からアプリが刷新されているため、古い説明で「マイナポータルアプリ」と書かれていても、使用するアプリの名称が変わっている点に注意してください。
基本的にはマイナアプリの利用登録を済ませ、カードの追加画面へ進みます。その後、実物カードを使った本人確認、必要な暗証番号の入力、新しい暗証番号などの設定を経て、Appleウォレットへの追加操作を行います。表示される画面に沿って進めれば大丈夫です。
すでに以前のアプリでiPhoneのマイナンバーカードを追加済みの方は、アプリの刷新だけを理由にカードを入れ直す必要はありません。新規登録と既存利用者の手続きは分けて考えましょう。
Androidは新しい機能へアップデートできる
Androidでは2026年10月20日に「Androidのマイナンバーカード」の提供が始まりました。新規に登録する場合は最新のマイナアプリから追加します。従来のスマホ用電子証明書を使っていた方は、同じアプリからアップデートできます。
すでに登録している場合、マイナアプリのホーム画面にある「アップデートをする」などの案内から進みます。以前設定した電子証明書用のパスワードはアップデート後も引き継がれ、基本的に変更されません。
アップデートが終わったか気になる場合は、マイナアプリの「カード」を開き、「Androidのマイナンバーカード」からGoogle ウォレットでの表示を確認できます。機能限定の表示が出た場合は、本人情報を使う一部のサービスには対応していません。
スマホだけで何ができるようになる?
スマホのマイナンバーカードが便利なのは、毎回実物カードを読み取らずに済むサービスがあることです。顔認証や指紋認証などを利用でき、ログインや電子的な手続きが簡単になります。ただし、使えるサービスは端末や利用先によって異なります。
代表的な利用先には、マイナポータル、対応するコンビニの証明書交付、e-Tax、医療機関や薬局でのマイナ保険証による受付などがあります。医療機関については対応設備の導入が必要なので、スマホを登録しただけでどこでも使えるわけではありません。
| 利用場面 | 気をつけたい点 |
|---|---|
| マイナポータル | 対応したログイン・手続きで利用 |
| コンビニ交付 | 対応店舗・端末・自治体の条件あり |
| マイナ保険証 | 医療機関・薬局のスマホ対応が必要 |
| e-Tax | 申告方法や利用環境に条件あり |
| 対面本人確認 | 確認する事業者側の対応が必要 |
| マイナ免許証 | スマホ版は利用不可 |
大阪市のコンビニ交付でも使える?
大阪市では、マイナンバーカードを使って住民票の写しなどの証明書をコンビニで取得するサービスがあります。スマホ版を利用する場合も、利用する端末や店舗側の対応、必要な電子証明書などの条件を満たす必要があります。
たとえば、大阪市に住んでいて本籍地が別の自治体にある場合、戸籍証明書の取得は本籍地の自治体の対応状況に左右されます。反対に、大阪市に本籍があり市外に住んでいる方は、戸籍証明書の利用登録申請が必要になる場合があります。
コンビニに行ってから利用できないと困りますよね。スマホで発行できると思っても、証明書の種類や店舗設備を確認できていなければ、実物カードを持参する方が確実です。大阪市公式のコンビニ交付案内も参考になります。
カードを持っていない人はスマホだけで申し込める?
スマホからマイナンバーカードの交付申請をすることと、スマホにマイナンバーカードを追加することは別の手続きです。交付申請自体はスマホから行えますが、スマホ版を追加するには基本的に実物のマイナンバーカードが必要です。
大阪市で新しくカードを申請した場合、交付準備が整うと通知が届き、原則として住んでいる区の区役所で受け取ります。大阪市は交付通知書の発送について、申請からおおむね1か月後と案内していますが、申請状況により長くなる場合があります。
実物のカードを受け取ってからスマホへの追加を進める、という順番です。交付申請をしただけでスマホにマイナンバーカードが自動で入るわけではありません。
スマホに入れたら実物カードは不要?
これは、はっきり分けておきたいところです。スマホに登録しても、実物のマイナンバーカードがすべての場面で不要になるわけではありません。スマホ版に対応していない窓口やサービスでは、カードそのものを求められる可能性があります。
また、スマホ版のマイナンバーカードを運転免許証の代わりに使うことはできません。マイナ免許証は実物のマイナンバーカードを利用する仕組みで、スマホのウォレットに表示したカードとは扱いが異なります。
スマホを紛失したり機種変更したりしたときも、追加したカードの利用停止や新しい端末での設定が必要になる場合があります。端末を手放すときは、マイナアプリの案内に従って適切に手続きしてください。
スマホへの追加前に、ここだけ確認しておこう
マイナンバーカードのスマホ対応は、iPhoneとAndroidの両方で進んでいます。とくに2026年10月20日のAndroid刷新で選択肢が広がりました。一方で、対応機種、使える本人確認機能、実際に利用できる施設には違いがあります。
わたしなら最初に、スマホの機種とOSを調べます。次に実物のマイナンバーカードと暗証番号を用意し、マイナアプリから登録します。大阪市の証明書取得など具体的な用事がある場合は、使いたいサービスの対応状況まで調べておくと無駄がありません。
便利になったからこそ、全部をスマホ任せにしない。必要なところだけ無理なく使い始めるのが、ちょうどよさそうですね。




