「【東京電力】精算がない場合、延滞金が増え続けます」という案内が届いたら、本文のリンクから支払わないでください。今回の案内は、東京電力が公表するスマホ決済の送信元・URLと一致せず、フィッシングが強く疑われる内容です。
『ハテナのつづき』のナギです。電気代の話だと「払い忘れた?」と気になりますよね。2026年10月26日に確認した公式情報をもとに、この文面の不審な点と安全な確認方法を整理しました。画像の画面には「テキストメッセージ・SMS」と表示されているため、この記事ではSMSとして説明します。
「延滞金が増え続けます」と届いた案内の中身
確認できる文面は「【東京電力】精算がない場合、延滞金が増え続けます(精算番号 O9K91T)」です。その下に外部サイトへ誘導するリンクが付いています。番号やリンクがあっても、それだけで正式な請求とは判断できません。
送信元の表示は「+81 70 2472…」で、画像では番号の後半が省略されています。リンクのドメインは「tepca[.]net」と読めます。ここでは誤って開かないように、実際の表記のドットを置き換えています。
この画像から、請求の対象月、未払い額、契約名義は確認できません。画面内の「昨日19:01」も相対的な表示なので、受信した年月日までは特定できません。分かる範囲を超えて「この日に大量送信された」とは言えないんです。
不審なのは、会社名より送信元とリンク先
一番気になるのは、東京電力らしい名前の近くに、別のつづりのドメインが置かれている点です。「tepca」と「tepco」は似ていますが同じではありません。東京電力が案内するスマホ決済の決済先とも一致していません。
さらに、画像の送信元は携帯電話番号のような表示で、スマホ決済の請求通知として公表されている番号とは異なります。これは支払いを止めて確認する理由になります。ただし、この表示だけで番号の所有者や送信者の正体までは分かりません。
| 見えている点 | どう受け止める? |
|---|---|
| 「東京電力」という名乗り | 本文に会社名があるだけでは本物の証明にならない |
| 「精算番号」の記載 | 正式な契約や請求に対応する番号かは確認できない |
| 「延滞金が増え続けます」 | 不安を感じても、SMS内で支払いを進めない |
| 公式の決済先と異なるドメイン | アクセスせず、別の経路から契約先へ照会する |
東京電力から本物のSMSが届くこともある
「東京電力はSMSで請求しない」と覚えてしまうのは避けたいところです。実際に、SMSで毎月の請求を知らせる「スマホ決済(SMS選択払い)」があります。SMSという形式そのものが、偽物の決め手になるわけではありません。
このスマホ決済の案内では、SoftBank回線等の送信元は「249024」、それ以外の回線では「0120-659-436」とされています。決済サイトのホスト名は「www.payment.tepco.co.jp」で、その後ろに利用者ごとに異なる文字列が続きます。
ただし、これはスマホ決済の案内に関する情報です。東京電力には支払い期限を過ぎた料金などを知らせる別のSMSもあり、通知の種類によって送信元は異なります。番号の一致だけで安心せず、案内の目的と契約状況も合わせて判断します。
未払いが心配なら、SMSを離れて確かめる
本当に払い忘れていたらどうしよう。そんなときは、普段使っている契約先の会員サイトや公式アプリを自分で開きます。東京電力と契約している人は、公式サイトから「くらしTEPCO web」などの利用中のサービスへ進む方法があります。
確認したいのは、契約している会社、対象の月、請求額、入金状況です。会員サイトの情報だけで判断できなければ、紙の請求書や契約先の公式サイトに載っている窓口へ問い合わせます。SMSへの返信や、送信元への折り返しは使いません。
東京電力との契約がない人は、自宅以外の契約も含めて心当たりを確認しましょう。関西に住んでいるという理由だけでは契約先は決まりません。契約が見当たらないのに、このSMSから新たに情報を入力して確かめる必要はありません。
リンクを開いてしまったら、そこで操作を止める
リンクを押したあとに不安になった場合は、何も入力せずページを閉じてください。東京電力の注意喚起でも、不審なURLを開いた場合は入力やクリックをせず閉じるよう案内しています。確かめ直すために再アクセスする必要はありません。
開いただけなのか、カード情報を入力したのか、アプリまで入れたのか。ここで対応が変わります。リンクを開いたという事実だけで感染したと決めつけず、反対に、操作内容を確かめないまま「被害はない」とも判断しないことが大切です。
| 行った操作 | ここからの対応 |
|---|---|
| リンクを開いただけ | 追加操作をせず閉じ、入力・許可・ダウンロードの有無を振り返る |
| 情報を入力した | 入力内容に応じて、カード会社や該当サービスへ連絡する |
| 通知を許可した | 利用したブラウザーの公式手順で、そのサイトの通知許可を取り消す |
| アプリなどを導入した | それ以上の操作を止め、端末メーカー等の公式窓口へ相談する |
カード番号やパスワードを入力した場合は
カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力したなら、不正利用が明細に出るのを待たずカード会社へ連絡します。連絡先はカード裏面や公式アプリから調べ、「東京電力を名乗るSMSの先で入力した」と状況を伝えてください。
IDやパスワードを入力した場合は、正規のサイトを別に開いて変更します。同じ組み合わせを使い回していたサービスも対象です。すでにログインできなくなっていれば、該当サービスの公式サポートへ連絡して復旧手続きを進めます。
銀行の認証情報やワンタイムパスワードまで渡した場合は、その金融機関にも急いで連絡を。氏名や電話番号だけの場合も、入力した項目をメモしておくと相談しやすくなります。相手から届く追加の「確認」や「返金」の案内にも応じないでください。
報告や相談に備えるなら、削除する前に保存
被害が疑われるときは、SMSの本文、受信日時、送信元表示、入力した項目、支払った金額などを残しておきましょう。画像で省略された番号を記事用に推測で補う必要はありません。相談先には、自分の端末で確認できる受信情報をそのまま伝えます。
金銭被害やアカウントの不正利用があれば、関係するカード会社・金融機関・サービスに加え、最寄りの警察署や警察のサイバー相談窓口へ相談できます。消費者トラブルの相談先に迷った場合は、消費者ホットライン「188」も利用できます。
未操作のSMSは、必要な記録や報告を済ませてから、利用中のアプリや携帯電話会社の迷惑報告・受信拒否機能を使い、削除します。操作方法は端末やアプリで違います。職場の端末なら、管理担当者への連絡も忘れずに。
「精算番号」より、契約先の記録を頼りに
今回の「精算がない場合、延滞金が増え続けます」というSMSには、公式のスマホ決済案内と一致しない点があります。リンク先の動作や実際の入力画面は確認していませんが、支払い案内として信用せず、別経路で確認すべき内容です。
わたしが頼りにしたいのは、文面の迫力より、自分の契約先に残っている請求の記録です。未払いが気になるなら、SMSはいったん閉じて、いつもの会員サイトへ。それだけでも、知らないリンクに急かされて進む流れを止められます。
ナギ不安になったときこそ、支払いの入口をいつもの場所へ





