マイナンバーカードの顔写真は、スマホの自撮りでも申請に使えます。証明写真機で撮ることは必須ではありません。ただ、いつもの自撮りと同じ感覚だと、顔の角度や背景の影が引っかかることがあります。
『ハテナのつづき』のナギです。わたしが先に押さえたいのは、きれいに見せる工夫より「本人確認に使える写り方」。2026年10月24日に確認した規格をもとに、撮り方から申請まで、大阪市の無料撮影サポートも含めて紹介します。
自撮りで大丈夫。でも、正面がいちばん大事
スマホで撮った写真を使うことと、写真の規格を満たすことは別です。自撮りだから不適切になるわけではなく、最近6か月以内の撮影で、正面・無帽・無背景、明るく鮮明に写っていることが基本になります。
気をつけたいのは、画面を見ながら撮ると視線が少し下がること。構図を決めたらレンズの位置を見て、顔を傾けずに撮るのがおすすめです。上から見下ろす角度や、あごを大きく引く撮り方は避けましょう。
インカメラでも、条件を満たす画像なら使えます。背面カメラでなければならないという決まりではありません。カメラの新しさを競うものでもありません。どちらを使うかより、保存された写真で目元や輪郭がはっきり分かるかが判断の軸です。
撮る前に、壁と光を整えておこう
背景は、柄や物が写らない場所を選びます。わたしなら白や淡い色の無地の壁を探すところから始めます。白い壁でも、家具やポスター、壁の境目が目立っていれば、無背景で撮れたとは言い切れません。撮る位置を少しずらすだけで済むこともあります。
壁にぴったり背中をつけると、頭や肩の影が出ることがあります。少し離れて撮り、背景を見直しましょう。窓からのやわらかい光を顔の前から受ける位置だと、左右の明るさをそろえやすくなります。
明るければ何でもよいわけではなく、直射日光でまぶしくなったり、窓を背にして顔が暗くなったりするのも困りもの。明るさを加工で直す前に、立つ場所やスマホの向きを変えるほうが取り組みやすいです。
一人で撮るなら、タイマーが頼りになる
腕を伸ばした手持ちの撮影で、顔が傾いたり手ぶれしたりするなら、スマホを固定してタイマーを使う方法がおすすめです。これは申請の必須条件ではなく、正面の写真を撮りやすくするための工夫です。
レンズを目の高さに近づけ、頭の上と左右に余白を残します。最初から顔だけを画面いっぱいに入れると、頭や輪郭が切れやすくなります。撮影後に見直せるよう、周囲も少し写しておきましょう。顔を中央に置いて、肩まで入る程度の構図から調整すると扱いやすいですよ。
一枚撮れたら、そのまま送らず拡大して見ます。目元のピント、頭やあごの欠け、背景の影を順に点検。数枚から選ぶ場合も、顔が細く見える一枚より、正面から自然に写った一枚を選びたいところです。
ナギシャッターを押すときだけ、画面からレンズへ目線を移すのがコツ
写真サイズは「センチ」と「ピクセル」を混ぜない
「縦4.5cm×横3.5cmにしないとだめ?」と迷いがちですが、これは郵送用のプリント写真の寸法です。スマホからオンライン申請する場合は、画像データの形式・容量・ピクセル数を見ます。印刷して撮り直す必要はありません。紙の寸法とデータの条件は、申請方法に合わせて使い分けます。
オンライン申請の規格は下のとおりです。幅と高さの両方が範囲内にある必要があります。たとえば幅400ピクセル、高さ600ピクセルの画像は、高さが足りていても幅が下限を満たしていません。
| 確認すること | オンライン申請の条件 |
|---|---|
| ファイル形式 | JPEG(.jpeg/.jpg) |
| カラーモード | RGBカラー |
| 容量 | 20KB〜7MB |
| 幅 | 480〜6000ピクセル |
| 高さ | 480〜6000ピクセル |
画像が小さすぎるとき、数字だけ大きくしても失われた細部は戻りません。元の写真があるなら元データを使い、ぼやけているなら撮り直すのが素直な方法です。条件内の写真を、むやみに圧縮する必要もありません。
アプリより先に、美肌加工がオフか見たい
証明写真用アプリを入れないと申請できない、ということはありません。標準カメラで撮った画像でも、規格を満たせば使えます。ただし、カメラの種類によっては美肌機能などが働くため、撮影前に設定を見ておきましょう。
顔を細くする、目を大きくする、輪郭を変えるといった加工は避けます。本人確認に支障をきたす加工がある写真では申請できません。背景の消去や差し替えも「アプリが対応しているから必ず通る」とは考えないほうがよいです。
「少しならどこまで大丈夫?」という線引きは、加工の強さだけでは決められません。わたしのおすすめは、加工で仕上げるより、光と背景を整えて撮ること。写真をよく見せたい気持ちと、本人確認の役割を両立しやすい方法です。
撮れた写真は、そのままスマホから申請へ
用意するのは顔写真データ、受信できるメールアドレス、交付申請書のQRコードまたは申請書IDです。写真だけ用意しても、申請に必要な情報がなければ手続きは進められません。手元の申請書を先に探しておくとスムーズです。マイナンバーそのものと申請書IDは別なので、取り違えないようにしましょう。
交付申請書のQRコードを読み取り、申請用サイトでメールアドレスなどを登録します。届いたメールから申請者専用ページへ進み、申請理由に応じたコースや必要事項を入力し、顔写真をアップロードして内容を確認します。
最後は申請情報の登録完了まで進み、完了メールが届いたかを見ます。写真を選んだだけでは申請は終わりません。カードの受け取りは別の手続きなので、オンライン申請だけでカードがスマホ内にできる、という意味でもありません。
送れないときは、写り方とデータを分けて考える
写真を選べない、アップロードできない場合は、形式・容量・ピクセル数から見直します。iPhoneなどではHEIC形式で保存される場合があるため、JPEGになっているかが確認点。拡張子の文字だけを書き換えても、画像形式の変換にはなりません。
一方、送信後に顔写真の不備を知らせるメールが届いたら、画像の大きさだけを変えて送り直すのは早計です。背景の影なのか、顔の向きなのか、不備理由に合わせて撮り直します。アップロードできたことと、写真審査を通ることは別なんですね。
病気や障害、宗教上の理由などで通常の規格どおりに撮れない場合は、無理に姿勢や装いを変えず、住民登録のある自治体へ相談できます。単なる撮影失敗と、やむを得ない事情のある写真は同じ扱いではありません。
自撮りが難しければ、大阪市の無料撮影も
何度撮っても影が入る。一人でスマホを固定するのが難しい。そんなときは、自撮りだけで解決しなくても大丈夫です。大阪市では、マイナンバーカードの出張申請サポートで、申請用の顔写真を無料撮影しています。
2026年10月24日に確認した案内では、新規申請は予約不要で、QRコード付き交付申請書がなくても申請可能です。会場や開催日は変わるため、大阪市の出張申請サポート案内で、行ける日と場所を選びます。写真撮影だけのサービスとは区別してください。
自宅で撮るなら、無地の壁とやわらかい光、正面の姿勢を用意するところから。撮影後は目元・輪郭・背景を拡大して見て、最後にデータ規格を点検します。納得できる一枚が撮れたら、申請書を手元に置いて手続きを進めましょう。





