Sigma FP2は何が変わった?発売日・価格と購入前の注意点

Sigma FP2は、小さなフルサイズ機に位相差AF、チルト液晶、約70GBの内蔵ストレージを加えた、fpシリーズの新モデルです。2026年10月24日の確認時点で、発売予定は11月11日。同時発表の50mm F1.4 CL DGは2027年早春予定で、発売時期が異なります。

「世界最小」は気になるけれど、写真用として選んでもよいのか。『ハテナのつづき』のナギです。わたしは、小ささ以上に「撮りたい場面で困らないか」が気になりました。新しくなった点と、買う前に知っておきたい条件を見ていきます。

目次

FP2はいつ発売?レンズは同時に買えるわけではない

シグマは2026年10月23日にFP2を発表しました。メーカーの価格設定はオープンプライスで、公式オンラインショップの予約開始予定は10月29日10時です。発売日の11月11日とは別なので、予約を考えている人は日付を取り違えないようにしたいですね。

発表会報道で示されたボディ単体の直販価格は税込34万6,500円です。ただし、レンズや外付けファインダーまで含めた金額ではありません。カメラを初めて買うなら、手持ちのレンズを使えるかどうかで、必要な予算も変わってきます。

同時に発表された50mm F1.4 CL DGは、2027年早春の発売予定。正式な発売日と価格は未定です。FP2の発売日にこのレンズもそろう、という発表ではありません。組み合わせて使いたい場合は、レンズの続報を待つ必要があります。

製品発売予定価格の扱い
Sigma FP22026年11月11日オープンプライス
50mm F1.4 CL DG2027年早春未定

小ささを見るなら「本体だけの重さ」に注意

FP2の大きさは約112.8×69.9×41.8mm、本体のみで約376gです。「世界最小」は、2026年10月時点のフルサイズミラーレスカメラについてシグマが調べたもの。レンズを付けた撮影状態まで一律に世界最小という意味ではありません。

持ち歩くときの目安になるのは、SDカードとバッテリーを含む約460gのほうです。さらにレンズやグリップを足せば重くなります。小さい箱のような本体にひかれるからこそ、実際に使う組み合わせを想像しておくと、重さの印象がずれにくくなります。

例えば、新しい50mm F1.4 CL DGのLマウント版は公表値で375g。FP2の約460gと単純に足すと約835gです。フードなどは含めない概算ですが、「376gのカメラ」と聞いたときより、持ち歩く姿が少し具体的になります。

写真でも使いやすくなった理由はセンサーとAF

有効約2,450万画素の部分積層型CMOSセンサーを採用し、読み出し速度を高めています。ここで注目したいのは画素数より、ローリングシャッター歪みの低減。動く被写体などがゆがんで写る現象を抑える方向で進化した、ということです。

AFは位相差検出とコントラスト検出を組み合わせた方式で、人物のほか犬、猫、鳥の検出にも対応します。小さなカメラで日常の動く被写体を撮りたい人には、見逃せない変更ですね。ただ、検出に対応することと、どんな動きも追えることは別です。

最高約20コマ/秒の連写にも対応しています。仕様上の連続撮影可能枚数は、その速度でJPEGが200枚、DNGが180枚。画質形式によって枚数が異なります。動体撮影を重視するなら、発売後の実写でAFの追従と歪みの残り方を見たいところです。

チルト液晶と内蔵メモリーは日常で役立ちそう

背面液晶は上向き90度、下向き45度に動くチルト式です。低い位置にある花や、少し高い位置からの構図を、画面を見ながら考えやすくなります。横に開いて前へ向けるタイプとは動き方が違うため、自撮り用途なら可動方向も大切です。

SDXCカードに加え、約70GBの内蔵ストレージを搭載します。カードとは別に本体へ記録できるのは心強いところ。ただし、どれくらい撮れるかは静止画の形式や動画の設定次第です。「70GBあれば旅行中ずっと足りる」とは決められません。

バッテリーは新しいBP-91で、公表値は静止画約370枚、連続動画約130分です。シグマは初代fpから約30%の改善としていますが、実際の持ちは設定や使い方で変わります。旧機種から移る場合も、電池の型番が変わる点は見落としたくありません。

動画機能は充実。でも本体だけで全部できる?

FP2は6Kオープンゲート収録、L-Log、ProRes RAWに対応します。オープンゲートは、センサーの広い範囲を記録して、編集で縦横の違う画面に仕上げる用途に向く機能。横長の映像と縦向きの映像を作りたい人には、使い道を考えやすい進化です。

ただし、解像度、フレームレート、記録形式の最高値を全部同時に使えるわけではありません。公式仕様ではProRes RAW系の6Kは29.97fps以下、4Kの100/119.88pはクロップ時に対応します。「6K対応」だけでは分からない条件です。

32bitフロート録音も、カメラ本体だけで使う機能ではありません。別売のHU-21を装着し、対応するPanasonic製機器を使用する条件があります。USB-Cは2基、HDMIはType A。録画や音声の構成に合わせ、必要機材と接続先も整理したいですね。

手ブレ補正とファインダーは先に確かめたい

小型で持ち出しやすいと、暗い場所でも気軽に手持ち撮影したくなりますよね。ところが、公式仕様にある手ブレ補正は動画用の電子式で、6K動画は対象外です。静止画のボディ内手ブレ補正を期待して選ぶと、用途とのずれが生まれます。

電子シャッター専用という特徴も続きます。読み出しの高速化で歪みを抑えていても、メカシャッターを追加したカメラではありません。動きの速いスポーツや、照明条件の厳しい撮影を主目的にするなら、その環境での写りを確かめてから判断したいところです。

目を当てて構図を決める電子ファインダーも外付けです。専用EVF-21はアイセンサーとチルト機構を備えていますが、装着すれば費用も大きさも増えます。背面液晶で撮るのか、ファインダーを常用するのかで、FP2を選ぶときの予算と形が変わります。

50mm F1.4 CL DGは「柔らかく写す」を選ぶレンズ

新レンズの特徴は、収差を意図的にコントロールし、ピント面の柔らかさや背景へのなだらかなつながりを狙っていることです。「収差がある」と聞くと欠点に感じますが、今回は描写の一部として設計へ取り入れています。性能の順位では比べにくいですね。

メーカーはポートレートやスナップに向く描写と説明しています。ただし、誰の好みにも合うとは限りません。わたしなら、人物の輪郭や髪、背景の点光源を作例で見ます。細部のくっきり感を求めるのか、柔らかな質感を残したいのかで、選ぶ理由が変わるからです。

対応はLマウントとソニーEマウントで、シルバーはLマウント用に用意されます。FP2はLマウントなので、購入時には同じ名前のEマウント版と取り違えないこと。防塵防滴に配慮した構造ですが、防水ではありません。発売前で仕様は変わる可能性もあります。

ナギ

作例は拡大した細部だけでなく、写真全体の雰囲気も見比べたいですね

買い替えは「撮れずに困る場面」が減るかで考える

FP2の進化は、小さな本体のまま、ピント合わせ、液晶の角度、記録先などを見直した点にあります。初代fpで困っていたことがそこに重なるなら、買い替えを考える理由になります。反対に、固定した構図を中心に使っているなら、すぐ結論を出さなくてもよさそうです。

初めて選ぶ人には、レンズを装着した状態で握り、液晶を動かして構えることをおすすめします。本体の小ささは魅力でも、レンズとの釣り合いや指の置き場は数字だけでは決まりません。写真中心なら、外付けファインダーまで必要かも、その場で考えられます。

予約前に一つだけ決めるなら、「このカメラで一番撮りたいものは何か」。その被写体に合うレンズと必要なアクセサリーを含めて予算を出すと、FP2の魅力が自分に必要なものか見えてきます。新しいCLレンズを待つ人は、価格と発売日の発表が判断材料です。

この記事の内容は、公開時点で確認した情報をもとにしています。内容は変更される場合があるため、必要に応じて公式情報や各サービスの案内もあわせてご確認ください。

この記事を書いている人

「ハテナのつづき」を運営・編集するナギです。気になる、気になる・・・そんな疑問をきっかけに、公式の案内や資料を確認しています。大切にしているのは、まず答えがわかり、その理由と次にできることまで見つかる記事。筆名とイラストで活動しています。

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